GROWSを始める
GROWSは規範的なものではない。何が機能し、何が機能しないのかは自分で見つけることになる。しかし、最初のうちは、あなた、あなたのチーム、リーダーは、具体的で直接的なステップを歩む必要があるだろう。
以下の方法で始めることをお勧めする。
- 小さなステップで進む。すべてを一気に変えようとしてはいけない。パイロットプログラムから始めよう。パイロットプログラムは [[ 曳光弾開発 ]]の精神に基づき、小規模だがエンドツーエンド(経営陣やリーダーの役割から、開発チーム、選抜したユーザー、プロダクトマネージャー、ステークホルダーに至るまで)で行なうべきである。
- [[ 試すことに合意する ]]ところから始める。最初から組織の全員が関与するわけではないだろうが、今後関与しそうな人やパイロットプログラムの影響を受けそうな人からは合意を得る必要がある。この習慣で説明されているように、始める準備ができているかどうかを確認しよう。
- 合意の一貫として、リーダーや経営陣は [[ 心理的安全性を作る ]]ことに尽力する必要がある。チームメンバーが安全を感じていなければ、安全が感じられるまで進めるべきではない。チームの認識を確認する最初のステップとして、匿名のアンケートを使用することをお勧めする。
- 組織に新しい習慣を導入するときには、 [[ 実験から回答する ]]ことをエンジンとして使用する。
- 特に指定がない限り、最初の実験の期間は2週間である。2週間を超えるべきではない。
- スキルステージ1の安全と衛生の習慣から始める。すでに何らかの習慣を使用している場合は、期待や定義通りのフィードバックや結果が得られているかを確認すること。得られていない場合は、最初からやり直すこと。
- GROWSの活動状態を示すために、大きくて目に見えるグラフを作成する。どのような形式でも構わないが、作成2時間以上かかる場合は、やり方が間違っている。できるだけ簡略化して、小さなものから始めよう。あとで改良することを約束しておけばいい。
以下はステップのチェックリストである。始める前に確認してほしい。
- 最初の参加者やリーダーからサポートや同意を得られているか
- 参加者全員が安心して、挑戦、意見の表明、失敗した実験から学習できているか
- 最初の実験のキックオフミーティングのスケジュールを立てたか
- 実験の結果を検査証し、アプローチを適応させるために、定期的な会議のスケジュールを立てたか
- GROWSの進捗状況を示すグラフを貼り付けたか
これらは最初のステップであることに注意してほしい。6か月後には違うことをやっているはずだ。6か月後も同じようにGROWSメソッドを適用していたら、やり方が間違っている。成長していないということになる。あなたのメソッドを改良し続ける必要がある。